花火大会に並ぶ飲食店の出店料をだましとったとして、46歳の男が12日、逮捕されました。被害にあった男性が、私たちの取材に対し証言したこととは。
詐欺の疑いで逮捕されたのは、岐阜県岐阜市の解体業・伊佐地貴義容疑者(46)です。警察によりますと伊佐地容疑者は去年、熊本市で開催された江津湖花火大会をめぐり、出店を募集するとSNSにうその投稿をしたとみられています。
被害にあった男性が去年、私たちの取材に対し当時の状況を話していました。
■被害にあった男性
「(出店の)エージェントにあたる方ですけど、伊佐地というんですけど、その方の誘いにのって3万円支払ったところから詐欺にあったというような話ですね」
去年5月、投稿を見て飲食店の出店料3万円を支払ったという50代の男性。開催直前に出店手続きが取られていないことを知り、急きょ、自分で手続きをしたといいます。伊佐治容疑者に返金を求めたところ…。
■被害にあった男性
「戻しますんでっていう話で、当然何回もやるじゃないですか。何回も回数が多くなるに従って、朝払いますとか、そういうのが3週間ぐらい続きまして、一切戻ってきてないですね」
その後、連絡が取れなくなったということです。
伊佐地容疑者は別の2件の詐欺事件で逮捕・起訴されていて、警察の調べに対し、今回の出店料をだまし取った容疑を認めているということです。だまし取った3万円については、「何に使ったか覚えていないが、自分のために使った」と話しているということです。
被害にあった男性は、伊佐地容疑者に別の祭りの出店も持ちかけられ、あわせて30万円ほど振り込んでしまったと話します。
■被害にあった男性
「(被害を受けたのは)私だけじゃないんでですね。同じようなケースは全て返してほしい。最低限、罰は受けてほしいと思いますね」
男性によりますと、この花火大会で伊佐治容疑者に出店料を振り込んだ人は20人以上いるということで、警察が捜査を進めています。
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