富山市出身のノーベル化学賞受賞者・田中耕一さんが、ふるさとの学生たちに語りかけました。
特任教授を務める富山県立大学などで、きょう特別講義を行いました。
田中耕一さん「本当の天才は、こんな失敗はしません。それは素人だからやってしまう間違いです。ところが、天才というかそういう失敗しない人にとっては、出会えないチャンスがあるということは言えるんじゃないかな」
田中耕一さんは、県立大学と富山大学の特任教授に就任して以来、毎年、両校で特別講義を行っていて今年で7年目です。
県立大学では、工学部の学生らおよそ100人に対し、ノーベル化学賞の受賞理由となった質量分析の基礎的な考え方について解説しました。
質量分析は、新生児の遺伝性の病気の早期発見や犯罪捜査での証拠分析など、様々な分野に応用されています。
田中さんは、発想の転換が大切だと語りました。
田中耕一さん「専門分野以外のところの発想というものがより重要じゃないかなというふうに思えていますので、そういったことを皆さんに伝えられたら」
県は、田中さんの特別講義を今後も続けていきたいとしています。
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