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夜間中学の県内設置を検討 有識者や教育関係者が初会合

KNB北日本放送 2024年10月25日 21時28分

「夜間中学」という学校をご存知でしょうか。

義務教育を修了できないまま学齢期が過ぎてしまった人や不登校などで十分な教育を受けられないまま中学校を卒業した人などが対象の学校で、全国で設置が進んでいます。

県内への設置を検討する初会合がきょう富山市で開かれました。

夜間中学の設置検討協議会の初会合には、有識者や教育関係者が出席しました。

夜間中学は、戦後の混乱期などに学校に通えなかった人や不登校などで学校に通えないまま卒業した人のほか、義務教育を修了していない外国籍の人が対象になります。

公立の場合、授業料は無償で、週5日間授業があり、全ての課程を修了すれば中学校卒業となります。

政府はすべての都道府県と政令指定都市に設置を求めていて、すでに24都道府県に53校が設置され、2026年度には34都道府県で68校となる予定です。

県教育委員会はきょうの会合で、今年7月にかけて行ったアンケートでは「もう一度学び直したい」「高校へ進学する学力を付けたい」などの要望があり、「学びたい」と答えた人のうち10代20代が半数以上を占めたことを報告しました。

これらを踏まえ県教委は、設置主体を県として設置の検討を進める方針を示しました。

県教育委員会 小中学校課 山尾佳充課長「アンケート調査からは県全体でニーズが一定程度認められたので 検討協議会を含めて実施時期などの検討を進めていくことになります」

県教委は今後、設置の基本方針案を策定するため、協議会を今年度中に再度開いて委員から意見を聞くことにしています。

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