能登半島地震からきょうで10か月です。
地震の後、水揚げが減少していた「富山湾の宝石」シロエビの漁に回復の兆しです。
県内で記録的不漁が続く中、関係者は今後の水揚げに期待を寄せています。
長谷川記者「元日の能登半島地震からきょうで10か月。シロエビ漁が本来の姿を取り戻し始めています」
富山市の岩瀬漁港です。
富山湾の沖合で漁をしてきた船が港に戻りシロエビを次々と水揚げしていきました。
地震の後、記録的な不漁となった「富山湾の宝石」シロエビ。
県水産研究所によりますと、漁が解禁された4月以降県内全体の水揚げは大きく落ち込み例年の1割に満たない月もありました。
不漁の原因は、地震による海底地すべりの影響などが指摘されています。
富山市の岩瀬漁港でも、水揚げは例年の3割ほどに留まっていましたが、1週間ほど前からは網に入るシロエビの量が増え始めたといいます。
きょうの水揚げはおよそ2トンで、例年のこの時期とほぼ同じ水準です。
水揚げ回復の兆しに関係者は。
漁港関係者「やっぱりとれてくれたらうれしいですよね」「これだけまだ(シロエビが)おるから来年の見込みは立つけどまあ真っ暗ではないちゃね、一時よりも」
とやま市漁業協同組合道井秀樹組合長「我々は常に自然相手なものですから自然任せのところはあるんだけれども、それでもやはり獲りすぎなかったり資源管理をしっかりして、消費者の方に安定的にリーズナブルなお値段で食べてもらうってことが我々の使命だと思っているので」
富山湾のシロエビ漁は今月いっぱいまで行われます。
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