県内に本店を置く銀行2行がきょう今年度の中間決算を発表しました。
富山市に本店を置く富山第一銀行の中間決算は、単体で売り上げにあたる経常収益が260億8600万円と57%増えました。
本業のもうけを示すコア業務純益は52億3000万円で13.8パーセント増えて4年連続増加しました。
貸出金利息の増加などで中間期としては過去最高となりました。
経常利益は有価証券評価益の一部を内部留保として自己資本に積み増したことで149億8200万円となり205.9%増えました。
会見で野村頭取は県内経済はゆるやかに回復しているとした一方、コロナ禍の影響で増えている企業の倒産リスクにも対応していきたいと述べました。
「小規模企業の中には倒産に至る動きも少し増えていると感じている。引き続き事業者支援・再生支援に最大限の努力をしていかなくてはいけない」
一方、高岡市に本店がある富山銀行の中間決算は単体で経常収益が37億500万円と微減し、コア業務純益は4億8500万円と22%減りました。
信託や保険商品などの利益が増えたものの、給与のアップやシステム投資などの経費が増えたためとしています。
一方、経常利益は7億3200万円で、去年の中間決算では大口取引先が経営破綻した影響で赤字でしたが、2期ぶりの黒字となりました。
会見で中沖頭取は、能登半島地震で被災した取引先がまだ予断を許さない状況にあると述べました。
「これからまだ本格的な資金のニーズが出てくる可能性が十分あるんじゃないかなと思っています 寄り添いながら息の長い 粘り強く ご支援お手伝いを続けていきたい」
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