きのう告示された砺波市と南砺市の市長選挙は、ともに現職が無投票で再選されました。人口減少や高齢化が進む地域を引き続きけん引していく2人に、抱負や課題について聞きました。梅本記者のリポートです。
■田中市長「人口減の市政運営」
南砺市の田中幹夫市長(63歳)は、無投票で5回目の当選を果たしました。
4回連続の無投票当選です。
田中市長「ちょうど今、分岐点だと思っています。もう1期きちっとやりたいという思いがある」
田中市長が5期目に取り組みたい課題として挙げたのは、人口減少が進む中での市政運営です。
4つの町と4つの村が合併して誕生した南砺市の人口は、この20年でおよそ1万4000人減り、およそ4万6000人となっています。
高齢化率は4割で、人口減少が加速する中、地域や市民サービスをどう維持していくのかが課題です。
【アオハル祭2022年ステージ発表】「市長!」「こんにちは、青春まっただ中、南砺市長の田中です。高校生に見えますか?だーれも返事がない」
南砺市には、高校生による実行委員会が市から1000万円を受けてイベントを企画し運営するプロジェクトがあります。
田中市長は、南砺で過ごす楽しさを体感する機会を増やすことで、市外に転出した若い世代を呼び戻すことにつなげたいと話します。
田中市長「人口が例えば1万人減ったとしても、街づくりでアツい人たちが2千人関わってくれるとか、そういう街づくりにやっぱりシフトしていかなきゃならない。この16年間でけっこう種はまいたんで、少しずつ若い人たちの意識は変わってきてはいると思うんですけど」
そして人口減少に加え、社会の多様化やニーズの変化にも対応していきたいとしています。
田中市長「病院とか介護施設だとか教育だとか保育だとか、社会保障。今から時代が変わっていく中で、ほんとにサービスをどういうふうに受けられるか、ということに関して、いろんな役割分担もしなきゃいけないし、広域的にもしなきゃなんないし、ということだと思う」
砺波市長と南砺市長の新しい任期は、いずれも今月28日から4年間です。
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