11月半ばを迎え、黒部峡谷では紅葉が見頃を迎えています。きょうは秋晴れのもとトロッコ電車に乗り込んだ多くの観光客が峡谷の色鮮やかな紅葉を楽しんでいました。
■トロッコ電車の車窓から 色づき進む紅葉
トロッコ電車で知られる黒部峡谷。
昨夜からの雨は朝にはあがって日が差しました。
赤や黄色に色づいた沿線の山々と峡谷の湖のエメラルドグリーンとのコントラストが見事です。
運行する黒部峡谷鉄道によりますと、今年は夏場の気温が高く紅葉の見頃がやや遅くなりましたが、このところの冷え込みできれいに色づいているということです。
トロッコ電車は色鮮やかな渓谷を縫うようにさらに山奥へ。
■全国で唯一⁉「猫」の字が付く”秘境駅”にフォトスポット
助田記者 「現在の終点、猫又駅に来ました。多くの人が紅葉を楽しんでいます」
今シーズンは、能登半島地震で橋に落石の被害を受けたため全線開通を断念し、宇奈月駅と、およそ9キロ離れた猫又駅との間で運行しています。
猫又駅には今年、乗り降りできるホームや展望台が設けられ、きょうも多くの人が紅葉を楽しんでいました。
観光客「今ちょうどいいくらいでよかったです」「今年は紅葉がちょっと遅いからちょうどいい時期になったかな」
観光客「すごく感激しました。日本じゃないみたいな景色が見られて」「退屈するかなと思ったら全然暇がなくて写真撮りまくり!忙しかった!」
猫又駅は、全国で名前に「猫」の字が付くただひとつの駅とされます。
今年は、ネコとネズミをモチーフにした撮影スポットも設けられ、訪れた人たちは思い思いの被り物やポーズで記念撮影をしていました。
黒部峡谷鉄道によりますと、今年は区間運行となっていますが、利用に大きな落ち込みはなく、去年の同じ時期の9割ほどだということです。
黒部峡谷の紅葉の見ごろは、今月20日ごろまで、トロッコ電車の運行は今月末までです。
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