今月就任した氷見市の菊地市長は、能登半島地震の被災地区の住民と話を交わす第1回として、昨夜、姿地区を訪れて住民と意見交換を行いました。住民からは生活やコミュニティーの維持への支援を求める声があがり、菊地市長は来年度の予算編成に意見を反映させる方針です。梅本記者のリポートです。
梅本記者「能登半島地震の被災者と、初めてとなる意見交換会が始まります」
菊地市長「おつかれさまです、きょうよろしくお願いします」
能登半島地震からの復旧・復興を最大の市政課題としている氷見市の菊地市長は昨夜、姿地区で住民と意見を交わしました。住民およそ30人が参加しました。
氷見市北部の姿地区は、元日の地震で住宅が倒壊するなど大きな被害が出ました。高齢化が進んでいて、地震後、54世帯のうちおよそ2割にあたる12世帯が地区の外へ転出しました。姿地区では現在も、住宅の公費解体や道路の復旧工事が続いています。
意見交換で住民「空き地がどんどん増えて、空き地にセイタカアワダチソウ(雑草)が至る所に増えてくるのも困りごとで、地域だけで解決できないのではないかと懸念している」
昨夜、住民からは、生活に沿ったきめ細かい復旧・復興支援と、コミュニティー維持のための支援を求める声が相次ぎました。
住民「(復旧工事で)窓を傷つけられて、そこらあたり全部ガチャガチャになって(業者が)直すと認めていったけど、いいがに直っていない」
市職員「担当のほうに伝えまして事業者と連絡、また詳しい話をきかせていただくことになるかもしれません」
姿地区 山本譲治区長「避難されている方が、また姿のほうへ戻って来てもらいたいという思いもあります。市長が先頭に立ってやってほしいなという思いがあります」
菊地正寛市長「公費解体で、既存のお宅にもいろんな影響があるということも分かりました。今後の施策に生かしていきたいと改めて感じたところです」
意見交換会は、液状化被害が大きかった地区や市の中心部など、あと3地区でも開かれ、市は住民からの意見を来年度の予算編成に反映させる方針です。
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