3年前、軍がクーデターを起こしたミャンマーでは、300万人以上が避難生活を余儀なくされています。避難民のキャンプなどを撮影した写真展が富山市で開かれていて、先週末にはジャーナリストが現地の過酷な状況について語りました。
ハンモックの陰に隠れる少女。
ミャンマー軍の攻撃で焼け出された人たちが避難しているキャンプの様子です。
富山駅近くのCiCで開かれている「ミャンマー写真展」は、ミャンマーへの教育支援などを続けてきた富山市の市民団体「アジアの仲間たちの会」が企画しました。
会場では、紛争地での取材を続けるジャーナリストの遠藤正雄さんが撮影したおよそ80点の写真が展示されています。
クーデターによる軍政が続く中、避難民がキャンプに身を寄せる様子や、戦争でトラウマを抱えた子供たちを支援する施設の写真など、訪れた人は真剣なまなざしで見入っていました。
堀江節子さん「富山にもミャンマー人の方たくさんいらっしゃるんですけど、みんなミャンマーのこと知らないなって思ってまして、アジアのひとつの国で大変なことが起きているということで、知ってほしいなという思いで写真展を企画しました。」
おとといには撮影した遠藤さんが「私の見たミャンマーの現在」と題してトークを行いました。
2021年に軍がクーデターを起こしたミャンマーでは内戦が続いていて、ユニセフによると、避難した人は推定330万人。
国の人口の3分の1近くの1860万人に支援が必要とされています。
遠藤さんは現地の過酷な状況について説明しました。
遠藤正雄さん「子供たちが教育の場を得られないと、なおかつ戦争でトラウマを負っていると、そういう人たちを助けていかなければいけない」
遠藤さんが撮影した写真展は、あすまで開かれています。
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