衆議院富山1区選出で自民党の田畑裕明議員は、支援者を無断で自民党員に登録していたと指摘されたのを受けて先ほど会見を開きました。会見では、不適切な党員登録がおよそ100人あったとした一方で、自らの関与を否定し、調査をして回答したいと話しました。
田畑裕明衆議院議員「中間調査では不適切な党員登録の人数がおよそ100人ではないかと思われる」
先月の衆議院選挙で、5回目の当選を果たしたばかりの田畑議員について、支援者を無断で自民党の党員として登録しその党費に企業後援会の会費を充てていたと一部報道機関が報じました。
田畑議員はこれを受けて、先ほど午後4時半から会見を開き、不適切な党員登録を認めたうえで自らは関与していないとしました。
自民党の党員登録をめぐって、田畑議員のある支援者はKNBの取材に対し、以前から勤め先や本人に身に覚えのない総裁選挙の投票用紙が少なくとも70枚ほど届いていたと話しました。
田畑議員本人に問い合わせたところ、企業の従業員名簿をもとに、無断で自民党員に登録していたと田畑議員が説明したといいます。
党費の支払いには、この企業など支援企業でつくる後援会「響裕会」の会費を充てたと説明したということです。
きょうの会見で田畑議員はこの支援者との会話について、当時の憶測による見立てを話したものだとしたうえで、会費を党費に充てていたかなどについてはしっかり調査をして回答したいと答えるにとどまりました。
専門家は、田畑議員が代表を務める選挙区支部の政治資金収支報告書に党費としての支出の記載がなく、政治資金規正法に違反の疑いがあると指摘しています。
自民党富山市連は田畑議員に事実関係を調べて報告するよう指示しています。
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