北日本放送と県工業教育振興会が主催して工業高校生たちのものづくりを応援するミラコン2025。13回目となる今回は、6校の6チームが参加します。来年1月の本戦を前にエブリィではきょうからシリーズでそれぞれのチームの奮闘ぶりを紹介します。きょうは、富山工業高校と滑川高校です。
◆富山工業高校「海を!きれいに!したいんだ!」
富山工業高校、電気工学科2年生のチーム「海をきれいにしたいんだ!!」です。
目指すのは、海岸の漂着ごみなどを取り除いて海をきれいにするロボットの製作です。
「海が大好きなんですけど、海で泳ぐ人のためにも、海の中の生物のためにも、海をきれいにしていく必要があるなと思いました」まずは海岸に繰り出して、捨てられたごみや沖合からの漂着物の現状を把握しました。
「ペットボトルとか、包装紙」
目の粗いふるいで、ごみと砂を分けるなど、どんな仕組みがいいのか模索しています。
「持ち上がりません、失敗です」
それから2か月後。
チームの部屋を訪れてみると、タイヤが6つついたラジコンの試作機が。
配線を正しくつないで完成と思いきや・・・
「一回(説明書)読んでからやろう、読みながらは絶対できんから」
1時間余り悩んだ末・・・
「やったー」
コントロールの調整ができたら走らせずにはいられません。
「つけます」
無事、軽快に走り出しました。これで車体はなんとかうまくいきそう。
あとは一番肝心なごみを回収する装置の開発に取り組みます。
◆滑川高校「私たちにしかつくれないドライシャンプーを作るぞ!」
滑川高校薬業科2年生のチーム、「shaMPooo」です。
取り組むのは、香りにこだわった使い心地のいいドライシャンプーの開発です。
「体育の次の授業とかに、匂い気になって集中できないっていう体験とかがあったので」
10月下旬、生徒たちは、市販されている複数のドライシャンプーを試していました。
「なんかちょっと、お花?」「あ、スーッてします」
「シュー」
「洗いたての感じする?」
「匂いがいいから、すっきりした」
「すごいツヤツヤ」
「サラサラになった気がする(お風呂上り感は?)ある、なんか結構すっきりする」
使ってみた感じから、目指すドライシャンプーの方向性を探ります。
「石川の方で、大きな地震あって、避難生活が続いた日があったじゃないですか。そういう時にドライシャンプーがあったらリフレッシュできて、少しは精神衛生上いいんじゃないかなって思います」
「お花系の香好きな人」「はーい」
香りの方はどうでしょう。
「柑橘系の香り好きな人」「はーい」
水蒸気蒸留法という手法で、試しに、みかんの皮から香り成分を抽出してみることに。
色のついてない透明な液体からわずかにみかんの香りが確認できました。
「時間ないときでも、さっとひとかけするだけで、匂いや汗を流したりして、かつ、 清涼感のあるものを目指したいと思っています」
大会までは2か月あまり。
繰り返し実験する日々が続きそうです。
あすは、魚津工業高校と富山北部高校です。そしてミラコンに出場する6チームの奮闘を追った番組「モノヅクリチャレンジャー」を今月24日午後4時25分から放送します。
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