上市町の「穴の谷霊水」を販売する団体の金を横領した罪に問われているこの団体の代表の初公判が、きょう富山地方裁判所で開かれました。被告は起訴内容を認め、検察は懲役2年を求刑しました。
起訴状などによりますと、上市町の団体役員・金城清吉被告(70)は、2019年から去年5月にかけて自らが代表理事を務める「穴の谷弘真会」の口座から30回にわたり現金およそ243万円を着服したとされています。
「穴の谷弘真会」は、「穴の谷霊水」の管理・販売を行う団体です。
きょうの初公判で、金城被告は「間違いはございません」と述べ起訴内容を認めました。
検察側は、金城被告が着服に使った法人の口座を他の従業員に隠していたことを指摘したうえで、「領収書を偽造するなど巧妙な犯行」だとして懲役2年を求刑しました。
一方、弁護側は被告は団体の代表理事を辞める意向を示すなど十分に反省しているとして、執行猶予付きの判決を求めました。
判決は、今月27日に言い渡されます。
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