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田畑裕明議員の支援者語る「口裏合わせを求めてきた」架空党員登録問題で

KNB北日本放送 2024年11月21日 20時39分

衆議院富山1区選出で自民党の田畑裕明議員をめぐる疑惑の続報です。無断で党員登録されていた支援者のひとりがKNBのインタビューに応じ、田畑議員が口裏合わせを求めてきた経緯を語りました。

田畑議員が自らの関与を否定していることについては「自分のことしか考えていない」と語気を強めました。

■架空党員登録の党費 田畑議員が「ポケットマネーで払ったことにしてほしい」と打診

KNB北日本放送

「あまりにも自分本位で自分のことしか考えてないなとか、自分の幸せしか考えてないなっていうのをずっと思っていて」こう語るのは、多くの従業員が無断で党員登録されていた企業に勤める支援者です。

この支援者が勤める企業の従業員には、党員になった覚えがないのに自民党総裁選挙の投票用紙のはがきが届き、しかも大半が実在しない架空の名前でした。

全体ではおよそ80枚のはがきが送付されていたと言います。

この問題が報じられた後、10月1日、田畑議員からあわてて連絡があったといいます。

支援者「夜何時かな、もう3回も4回も電話してきて。その時は自分は電話に出られなかったんですけど」

携帯電話のショートメールにも「時間空いたときで構いませんから電話お願いします」と田畑議員からメッセージが届きました。そして。

支援者「その夜、家に10時頃にやってきて、まず頭を下げて、なんせこういったことが明るみになると、多分もう議員でおられなくなるような、そういった ニュアンスのことを、頭下げながら玄関先で言ってました。もう遅いし、またあすって感じで別れて次の日、朝からもう8時前ぐらいからすぐ電話、何回も言ってきたり」

田畑議員は最初、支援者に対し「ポケットマネーで党費を払ったことにしておいてほしい」と口裏合わせを打診します。

支援者「なんせ最初はポケットマネーで払ったことにしてくれないか っていう、まずそれが最初ですね。それは現金で、党費は皆さん現金で回収するから、全然もうわからないんだと。だからポケットマネーで全て払っとったことにしてもらえれば、何も問題ないと」

田畑議員は、支援者がポケットマネーで党費を払ったことにしてほしいと頼みますが、支援者は断りました。

するとその数時間後、再び田畑議員から連絡が入ります。

■田畑議員から繰り返される連絡「亡くなったおじが払ったことにしたい」

KNB北日本放送

支援者「断ったらその日の何時間後だったと思うんですけど、そういったことまで無理かけられないし、一応こっち(田畑議員側)で考えたのは(田畑議員の)亡くなったおじさんに払ってもらっとったことにしようと思うと」

次は、田畑議員の亡くなったおじが党費を払ったことにしたいと連絡がありました。

10月3日、支援者は何度も連絡してくる田畑議員に「自分はかかわりたくないです。ごめん」とメッセージを送ります。

これに田畑議員は「最後にしますから、電話かけさせてください」とメッセージを送り、焦っている様子がうかがえます。

この一連のやりとりについて、田畑議員は今月18日の会見で「憶測によるそのような流れ、ついつい見立てですよね、話したと。当人との関係性の親しみ、場合によっては甘えということがあったのかなと思っていますし、少し勝手な判断で、あわてての発言ということになる」

田畑議員は「あわてた」と語り、自らの関与を否定しました。

田畑議員「不適切な党員は100名前後。私は関与していない」

田畑議員の会見を聞いた支援者は「結局は自分を守ろうとするのに必死なんだろうな っていうのを感じましたよね。まあほとんど嘘をつくっていうか、真実を語れないんだな。あとは、今から色々見つくろってやってくるための、その時間を稼いでるんだなっていう感じはしましたね」

亡くなった自分の親族までも使って嘘を上塗りしようとする田畑議員に、支援者は怒りを感じています。

支援者「あまりにも自分本位で自分のことしか考えてないなとか、自分の幸せしか考えてないなっていうのをずっと思ってて。そういった気持ちがずっと自分の中にあったんで。今回もやっぱり自分のことしか考えてないなっていうことを思ったら、ちょっと言いたくなりましたよね」

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