自民党・田畑衆議院議員が認めた党員の不適切登録をめぐり、KNBは自分の父親あてに身に覚えがない自民党からのはがきが届いたという男性を取材しました。男性は自民県連に問い合わせたところ「田畑事務所からの紹介」だと言われたということです。
男性「家族分なのかなんなのかわからないけど5人分の党員のハガキが届いている状態。はじめは気持ち悪いハガキが届いたなという感じで」
富山市内に住む男性です。党員になった覚えがないのに自民党総裁選のハガキが5人分届くようになりました。しかも、父親以外は実在しない架空の名前でした。
田畑議員とは知り合いではなく唯一思い当たるのは2017年の衆院選であいさつを聞き、握手したこと。
男性「挨拶を聞いておられたときに握手させていただいて、写真を撮らせて頂いた次第。名刺渡したりサインしたこともないし、住所は全く書いていないと思うんですけど」
その後、はがきが届くようになったと言います。
はがきは、自宅に届いてはいるものの住所は番地が違っていました。
父親は他の政党を支持しているといいます。
Q田畑さんの後援会との関わりは?
男性「全くないです。(支払い的なものも)一切ないです」
今月、男性が自民党県連に問い合わせると2017年から党員になっていて、紹介先が「田畑事務所」であることがわかりました。
男性「私の中でスッキリしてないですね。田畑さんなのか田畑事務所なのかわかんないですけど、教えていただきたいですね。なんで私の名前がそういうふうになっているのか」
同じように身に覚えのないはがきが届いたという、田畑議員を長年支えてきた支援者の場合は、田畑議員から「企業後援会の会費を党費に充てていた」と説明を受けたということです。
しかし、この男性の場合は党費も払った事がないと言います。
男性「今(も)登録されていると思いますよ。誰かがお金を払うのをやめないとやめないと思うんで。多分、田畑さん 事務所さんがなんかしないと止まらないと思います」
田畑議員「特定の一事業所で発生していると推察される」
田畑議員は、不適切な党員登録は「特定の1事業所で起きている」と答えていました。
しかし実在しない名前も含め、従業員などに合わせておよそ80枚の党員はがきが届いた別の企業の存在も、KNBの取材で明らかになっています。
無断登録が複数か所で起きていました。
男性「そういう人が、まだ他にもいらっしゃるんじゃないかな っていうのは思ってしまいますよね。田畑さんはそれだけだ、みたいな話 かもしれないんですけど、私が実際いるもんですから」
男性は田畑議員の先週の会見に不信感を抱いています。
男性「多分身内の人が誰かが、田畑さんなのか、身内の人なのか、誰かがやってるはずなんですよね。でそれをあの全否定。なんか 政治家としてどうなのかなっていうのは深く思いましたね」
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