クマによる人身被害を未然に防ごうと、滑川市の就労継続支援施設が餌となるカキの実を住民に代わって摘み取る取り組みを行いました。
カキの実は、加工品として利用されていて施設に通う人の就労経験にもつながっています。
「そうそうそう、そこだ」
鮮やかなオレンジ色に実ったカキ。
摘み取っているのは、地元の就労継続支援事業所に通う人たちです。
クマなどを引き寄せるカキの実は住民の高齢化などで管理がしづらくなっています。
今回は、滑川市が仲介した市内11か所で摘み取り作業を行いました。
■カキの木の所有者
「だんだんと高齢になってきて(木の)上のほうだと中々手が回らないといいますか、とっていただくと安心はひとつ増えますので、大変嬉しく思っております」
摘み取られたカキは、廃棄するのではなく、食品に加工します。
施設の通所者により一つ一つ皮を剥かれたカキは、乾燥機に18時間以上入れられ、ドライフルーツに生まれ変わりました。
通所者にとって就労経験を積む機会となっています。
■NPO法人あすなろ倶楽部 北村憲幸理事長
「農家の方々も手が無いじゃあその手になる部分を我々がやりましょうと。障害を持っていても社会貢献ができるんだよという。色んな形で農福連携、クマ対策とかにつながっていけばいい」
ドライフルーツは、市内のショッピングセンターで販売されるほか、滑川市のふるさと納税返礼品としても活用されます。
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