富山地方鉄道は、鉄道線と富山市内電車の運賃を来年4月に値上げすると、きょう発表しました。鉄道線の値上げ幅は、平均で12パーセント余りです。
地鉄によりますと、運賃の値上げは来年4月1日の予定です。
値上げ幅は平均で、鉄道線の普通運賃が12.2パーセント、通勤定期が13.7パーセント、通学定期が5.5パーセントです。
具体的には、電鉄富山と上市の間が現在より90円高い700円に、電鉄富山と宇奈月温泉の間は280円高い2160円になります。
一方、全線が均一料金の富山市内電車は、現金払いと全国のICカードがこれまで210円だったのが240円に、地鉄の「えこまいか」のICカードでの料金は190円だったのが220円になります。
1か月定期は、通勤で850円高い8800円に、通学は540円高い6600円になります。
地鉄の鉄道線と市内電車の値上げは、消費税率引き上げを除くと29年ぶりです。
地鉄は、「コロナ禍以降、利用水準が回復していないことに加え、運転士や保線、整備の人手不足も続いている。利用者にも一定の負担をお願いせざるをえない」とコメントしています。
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