自民党・富山1区の田畑裕明衆議院議員をめぐる一連の党員登録問題を受け、自民党富山県連は、きょう役員会を開いて対応を協議しました。
役員会では、田畑議員が先週金曜に開いた会見について説明が不十分だという意見が多かったということです。
午前11時過ぎ、県議会の会議室に県連の役員が集まり始めました。
米原県議「誰か悪いことしたか?え?」
集まった報道機関にいつもの調子で話しかけたのは米原蕃会長代行。
しかし、役員会はピリピリした様子でした。
「すぐにドアを閉めて!」
さらに、中の様子を聞かせないよう職員がドアの前に立つ厳戒態勢。
田畑議員は、先週金曜、会見を開き、無断または架空の党員登録が合わせて262人分に上ることを明らかにしました。
その党費は「亡くなった親戚と父親が支払っていた」と説明し、自らの関与を改めて否定しました。
この会見を受けて開かれた役員会。
開催からおよそ30分後、県連幹事長の宮本光明県議が取材に対応しました。
「まずは本人の説明の中で、客観的な証拠とか事実とか、そういったものが、なかったというか、出せるようなものでもないという意味で、全体としたら、十分、党員の皆さんや県民の皆さん方に実態が伝わったかどうかと言われると、疑問が残るというのが、皆さん方の大筋の意見だったと思ってます」
神林記者「証拠がなかなか出ないから難しいという話なのか、説明自体の信憑性みたいな話なのかというのは、皆さんどういう意見?」
宮本幹事長「両方だと思いますよ。一つには残念ながら、録音の音声が残っていることと、この前の説明との整合性をすっきりと、そういうことだったのかというふうに、ストンと落ちていないというのが一点あると思います」
県連として意見を集約した上で党本部に上申するかについては、「意見交換はしたが決定はしていない」と述べ、県連として田畑議員に対し説明の場を設ける考えを示しました。
宮本幹事長「きょうの役員会を踏まえて、国会の先生と早々に連絡を取りながら、その時期は決めなくちゃいけないと思っています」
富山市連の支部長で10月の衆議院選挙で田畑議員を支えた中川忠昭常任顧問は。
中川常任顧問「262名のね、不適切な党員登録があったと。みんなこんなことをしてるんじゃないかという、疑われること自身がね、党のこれからの活動に対して非常に懸念があると、そういうことについてね、これからどう対応していけばいいのかを話して皆さんと意見交換したいと、こんな話をしてたわけですから」
きょうの役員会では、他の支部でも不適切な党員登録がないか、確認と点検をするよう通達することを決めました。
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