今年、富山湾でとれたシロエビの漁獲量は統計が残る1985年以降最も少なくなったことが分かりました。
不漁の原因のひとつに元日の能登半島地震による海底地すべりの影響が指摘されています。
県水産研究所のまとめによりますと、今年4月から11月末までにシロエビの漁獲量は193トンでした。
これは去年の漁獲量と比べおよそ3割余りで、県水産研究所に記録が残る1985年以降最も少ないということです。
シロエビの不漁の原因の1つに、元日の能登半島地震による海底地すべりの影響が指摘されています。
海上保安庁はきのう新たに、高岡市伏木沖の海底の斜面でも南北およそ3キロ、東西およそ500メートルの範囲にわたり崩れていたことが分かったと発表しました。
最大で10メートル程度深くなっていたところもあったとしています。
県水産研究所は「高岡市伏木沖で確認された海底地すべりが海水中の濁り上昇や水中に溶け込んでいる酸素濃度の低下を引き起こし、シロエビ資源を減少させた要因と考えている」としています。
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