能登半島地震から間もなく1年です。富山県内で最大震度5強を記録した元日からおとといまでの1年の間に、県内で震度1以上が観測された地震は247回あり、比較が可能な過去20年で、年間の地震数が最も多くなったことが分かりました。
元日の能登半島地震で、県内では氷見市や富山市などで観測史上初めて、最大震度5強を記録しました。
その後、おとといまでに県内で観測された震度1以上の地震は247回にのぼります。これは、観測地点の数などから比較が可能な過去20年の間で最も多くなっています。
能登半島地震の震源に近く、その後も周辺で余震が続いているためです。
2番目に多かったのは、東日本大震災が起きた2011年の81回。3番目は2007年の57回で、この年は能登半島で最大震度6強の地震が発生しました。
一方、全国で見てみると、過去20年間で最も多かったのは東日本大震災のあった2011年の1万638回、次いで熊本地震が発生した2016年の6587回、今年は3640回で3番目に多くなっています。
環境防災総合政策研究機構によると、能登半島地震後の地震活動は時間とともに減少していますが、先月26日にマグニチュード6.6の地震が発生し、これは元日以来、最大規模でした。
震源地は、一連の活動域の西の端にあたる石川県西方沖で、活動域全体から見ると発生数の少ない地域でした。
最近は、この周辺での活動が多くなっています。
能登半島地震から1年近くになりますが、引き続き注意が必要です。
この記事の動画はこちらから再生できます