発がん性が指摘される有機フッ素化合物が全国で検出されている問題で、県は今年度初めて地下水と河川についてそれぞれ実態調査をしました。いずれも基準値を超えた地点はありませんでした。
県は去年10月から11月にかけて、地下水に有機フッ素化合物の代表物質であるPFOSとPFOAの合計が、基準値の1リットル当たり50ナノグラムを超えていないか調べました。
調査地点は、富山市を除いた平野部の57地点と、発生源となりうる事業所の周辺4地点の合わせて61地点です。
その結果、物質を検出したのは、平野部では、小矢部市宮中や射水市海老江七軒、南砺市山見など3つの市の合わせて5地点と、施設周辺では、魚津市青柳の1地点でした。
いずれも1リットル当たり14ナノグラムから5ナノグラムと、基準値の50ナノグラムを大きく下回りました。
県は今年度、河川32地点でも実態調査を行い、基準値を超えた地点はありませんでした。
富山市は、地下水と河川の調査について検討中としています。
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