今月、アメリカのニューヨーク・タイムズが発表した今年行くべき世界の52か所のひとつに富山市が選ばれました。エブリィでは、きょうから、掲載されたスポットの紹介と反応をお伝えするシリーズを放送します。1回目は、富山市を推薦した人のインタビューとガラス美術館の紹介です。
ニューヨーク・タイムズが発表した「2025年に行くべき52か所」。
推薦理由は街の活気 「地震の被災地支援」も
富山市を推薦する記事を書いたアメリカ出身の作家・写真家クレイグ・モドさんです。
「富山市、実は去年初めて訪れたんだけど、ほんとに駅から降りてすぐ、街の活気をすごく感じました」
富山市は料理がおいしく、街の歴史も面白い。
また、編集者から「地震の被災地を支援できれば」と依頼があったといいます。
「金沢市を推薦してもみんな知っているからあまり意味がないと思ったので、こんなに魅力を感じる富山市が同じくらい近くに能登半島から。車を借りて行ける場所。拠点として使えるから」
”木と光のそびえ立つ大聖堂”
清水記者「ニューヨーク・タイムズで選ばれた場所のひとつが、ガラスの街、富山ならではの美術館です」
紹介記事では「隈研吾さんが設計し、図書館を併設したガラス美術館は、木と光のそびえ立つ大聖堂」と評しています。
記事が発表された後、今月11日からの3連休の来館者は、おととしの同じ時期と比べておよそ2倍に増えました。
県外からの来館者「建物すごい素敵で、外見もすごいなと思ったんですけど、中入ったらもっとすごくてびっくりしました」
ニューヨーク・タイムズを見て訪れたという人も。
海外からの来館者「ノルウェー出身です」
「日本を旅行中で金沢に滞在していて、ニューヨーク・タイムズの『2025年に行くべき52か所』のリストに富山が載っているのを見ました。とても近くにいたので、ここに来なくてはと思いました」
多言語化への課題も 「グラスアートの良さを発信していける場所に」
ガラス美術館の魅力について、記事を書いたクレイグさんは。
「富山市の歴史、ガラスの歴史とのつながりが面白いなと思いまして。うまく歴史と現代のつながりができたなと思ってそれも素敵だなと思いました」
今後、外国からの来館者がさらに増えることが期待されます。
美術館ではホームページやQRコードからアクセスすると、施設や展示の概要を8か国語で見ることができるようにしています。
一方、展示会場は日本語と英語の表記に限られていて、学芸員による解説のイベントも日本語だけです。
今後は、多言語への対応強化を検討したいとしています。
土田ルリ子館長「より一層、ガラスといえば富山というふうに思っていただけるように、グラスアートの良さを国内外に発信していける場所にしていきたい」
この記事の動画はこちらから再生できます