魚津水族館では来月、大水槽の改修工事が行われます。
工事を前にきょう、水槽の魚たちの新潟県の施設への引っ越しが行われました。
■魚を運び出そうとするが… 逃げる、逃げる
魚津水族館ではきょう、富山湾大水槽で飼育している魚のうち、クエ4匹、ヒラメ1匹、キジハタ2匹を搬出する作業が行われました。
新潟県の上越市立水族博物館うみがたりへと引っ越します。
18種類140匹の魚が暮らす富山湾大水槽は、トンネルの一部から水漏れが見つかっていて、来月3日から、16年ぶりに改修工事が行われます。
きょうは飼育員2人が潜って魚をつかまえました。
最初は順調でしたが、いつもはゆっくり泳いでいるクエが、逃げる、逃げる。長年、過ごしてきた水槽を離れたくないのでしょうか。
■慎重に 速やかに 飼育員が協力して対応
2人の様子を見ていた飼育員の西馬和沙さんが動きます。
西馬和沙さん「小プールから出るのをめちゃくちゃ嫌がっているので、もう1人潜らないと厳しい」
3人で協力して、無事、予定していた魚をすべてつかまえることができました。
潜った飼育員の吉岡映美さん「速い子(魚)が多くて結構大変でした。体もでかくて力も強い子なので、あまりやりすぎると、こちらもけがをしてしまって向こうもけがしてしまうので」
西馬和沙さん「本気で逃げ始めると、やっぱりかなわないですね、水の中では」
うみがたりの飼育員たちも協力して、慎重に、そして速やかにトラックの水槽に移していきました。
魚津水族館 木村知晴さん「長年世話をしてきた魚たちですので、ちょっとさみしいなという気持ちになりました」
うみがたり 鈴木涼太さん「皆さんが大切に育てている魚を、上越の皆さんにもしっかり見てもらえるように頑張りたいと思います」
上越市のうみがたりでは、きょうから随時展示していくということです。
魚津水族館が改修費用の財源のひとつにしようと、去年11月に始めたクラウドファンディングは、現在3300万円を超える寄付が寄せられているということです。
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