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中国通販サイトの製品から有害物質…ソウル市が安全検査

KOREA WAVE 2024年5月13日 13時0分

中国から直接購入したスライム=ソウル市提供(c)NEWSIS

【KOREA WAVE】ソウル市が5月第2週、海外オンラインプラットフォーム製品の安全性検査を実施した結果、有害物質が検出された。

検査対象は、中国の大手テクノロジー「アリババグループ」が運営する海外向けの通販サイト「アリエクスプレス」とショッピングプラットフォーム「テム」が販売中の▽スライムなど子ども玩具5個▽筆箱・シャープペンシルなど学用品4個――の9製品。検査項目は有害化学物質の検出の有無、耐久性(機械的・物理的特性)などだった。

子どもたちが勉強する時に使う学用品2種類(筆箱とシャープペンシル)からフタル酸エステル系可塑剤と鉛成分が検出された。筆箱(合成樹脂)からはフタル酸エステル系可塑剤であるDEHPが基準値比で最大146倍▽シャープペンシルではフタル酸エステル系可塑剤であるDBPが基準値比で11倍超▽金属チップ部位では基準値比で1.6倍の鉛成分――がそれぞれ検出された。

フタル酸エステル系可塑剤は、内分泌系障害物質で、精子の数の減少・不妊・早産など生殖機能に影響を及ぼす。そのうちDEHPは、国際がん研究所が指定した人体発がん可能物質(2B等級)だ。

鉛は安全基準以上に摂取すると、生殖機能に害を及ぼす可能性があり、がんの危険が増加する恐れがある。妊娠中には、脳の発達に影響を及ぼし、子どもの学習と行動に問題を起こすこともある。

(c)NEWSIS/KOREA WAVE/AFPBB News

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