【KOREA WAVE】韓国でペット市場が急速に成長し、いわゆる「ペットファム(Pet+Family)族」が増加している。このため、家具・インテリアはもちろん建材・ペイントまで「ペットテリア」(ペット+インテリア)市場攻略に積極的に乗り出した。
ペット関連市場はここ10年間、毎年平均10%以上成長し、約8兆~9兆ウォン(1ウォン=約0.11円)規模と推定されている。
農林畜産食品省の調査で最近、ペットを飼っている世帯数は600万世帯(約1300万人)以上で、全世帯の25.4%に達した。韓国政府は2027年までにペット関連市場を15兆ウォンまで育成するという計画を発表した。
このため、日常生活と密接な消費財企業(家具・インテリア・レンタル・生活用品など)はもちろん、建材・ペイント業界もペットテリアの新商品を発売している。
◇ペットの関節に配慮
まず、床材については耐久性の高い透明層と高弾力クッション層をすべて適用した製品が人気だ。ペットの関節の安全を確保しながら、足の爪などで傷がつく可能性も防ぐためだ。
ペット製品認証である「PS認証」もペットファム族のチェック事項として浮上した。PS認証は、韓国愛犬協会とKOTITI試験研究院が指定した安全基準を満たした製品に与える。
LXハウシスはプレミアムシート床材「LXZ:IN」床材「エックスコンフォート」をリニューアルし、ペットPS認証を新たに獲得した。現代L&Cも4月に仕上材の新製品「ザ・チェウム」を発売し、PS認証を受けた。製品には子どもとペットの安全のための「滑り止め機能」を追加した。
家具業界ではファーシスグループイルムが2019年ペット専用ラインナップ「キャスターネッツ」を発売し、▽カスタムキャットタワー▽本棚キャットタワー▽クローキャット収納棚などペット専用商品を次々と発売している。
◇ペットに優しい家具
新世界(シンセゲ)カサは2023年8月に発売したペットに優しい家具ブランド「モンス」で市場での地位を拡大している。モンスは一般家具のインテリアと調和を成すデザインが特徴で、高級家具に使用する原木と機能性生地などを適用した。
レンタル業界も成長する市場をつかむために新概念の製品・サービスを続々投入している。
クク電子のペットブランド「Nello」が発売した「スマートホームカメラペット給餌機・給水機」サービスが代表的だ。単身世帯がこのサービスを利用すれば、外出時にもスマートフォンアプリからペットの食事を時間通りに用意することができる。
チョンホナイスは3月、ペット用セルフ美容機器「ペット管理機」を発売した。ペット管理機は家庭でペットの健康と衛生を随時管理できる製品で▽カット▽ドライ▽掃除機能を提供する。風の強さ調節機能と50㏈の静音設計により、敏感な性格のペットも製品を利用できるようにした。
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