【KOREA WAVE】韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領は3日、国政ブリーフィングを実施し、韓国南東部の慶尚北道浦項(キョンサンプクドポハン)沖で莫大な量の石油とガスが埋蔵されている可能性が高いという物理探査の結果が出たと明らかにした。
韓国政府は昨年2月、「東海(日本海)ガス田」周辺にさらに多くの石油・ガス田が存在する可能性が高いという判断のもと、米国の深海技術専門企業「アクトジオ」に物理探査による深層分析を任せた。その結果、最大140億バレルに達する石油とガスが埋蔵されている可能性が非常に高いという結果が出た。また、これに対する関連研究機関と専門家の検証も実施した。
これは1990年代後半に発見された「東海ガス田」の300倍を超える規模だ。当時、韓国は4500万バレル規模の東海ガス田を発見し、2021年までに商業生産を終えた。
今回の推定埋蔵量は、韓国で天然ガスは最大29年、石油は最大4年以上使える量だ。深海鉱区としては、今世紀最大の石油開発事業とされる南米ガイアナ鉱区の110億バレルよりも多いとみられている。
ユン大統領は「これからは石油とガスが実際に存在するのか、その規模はどれくらいになるのかを確認する探査ボーリング段階に移る。産業通商資源省の探査ボーリング計画を承認した」と話した。
作業は少なくとも5つの試掘井を掘る必要がある。1つ当たり1000億ウォン(約110億円)以上の費用が投入される。
ユン大統領は「事前準備作業を経て年末に初の試掘井作業に入れば、来年上半期までにある程度の結果が出るだろう。世界最高のエネルギー開発企業もすでに関心を示している」と強調した。
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