韓国の財閥大手SKグループのチェ・テウォン(崔泰源)会長は6日、台湾で半導体受託生産最大手の台湾積体電路製造の魏哲家最高経営責任者ら現地IT業界の主要関係者と会い、AIや半導体分野の協力などについて話し合った。傘下の半導体大手SKハイニックスのクァク・ノジョン(郭魯正)最高経営責任者も同席した。
チェ会長は「人類の役に立つAI時代の礎石を共に築いていこう」とのメッセージを伝え、AI半導体として需要が急拡大する「広帯域メモリー」分野でSKハイニックスとTSMCの協力を強化することで合意した。
SKハイニックスは、HBM4(第6世代HBM)の開発とアドバンスドパッケージング技術を強化するため、4月にTSMCと技術協力に関する覚書を締結した。
チェ会長のAIや半導体分野におけるグローバル協力のための「歩み」は、昨年末から続いている。AIや半導体分野で顧客の広範囲な要求を満たすためにグローバル協力態勢構築の重要性が高まっているためだ。
チェ会長は昨年12月、最先端半導体の量産に必要となる極端紫外線露光装置などを製造するオランダのASML本社を訪れ、SKハイニックスとのEUV向け水素ガスリサイクル技術や次世代EUV開発に向けての協力を引き出した。今年4月には、米サンノゼのNVIDIA本社でジェンスン・ファンCEOに会い、両社のパートナーシップの強化策について話し合った。
SKグループ関係者は「チェ会長の最近の動きは、韓国AI半導体産業とSKの事業の競争力強化のためにグローバル協力ネットワークを構築することが重要だ、という判断に従ったものだ」と話している。
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