【KOREA WAVE】韓国・ソウル中央地裁はこのほど、特定犯罪加重処罰などに関する法律違反(逃走致傷)の罪で起訴されたカン某被告に罰金1200万ウォン(1ウォン=約0.11円)の判決を言い渡した。
カン被告は昨年7月7日午後6時5分ごろ、乗用車を運転してソウル市江南区にある建物の駐車場から出て横断歩道に進入したところ、児童が急に視界に入ってきた。
急ブレーキをかけたが、児童を避けることができず、乗用車の前輪で児童の右足を踏んで全治2週間の打撲傷を負わせた。
カン被告が車を降りると、児童は足が痛いと訴えたので、児童の足の甲の様子を調べた。その後、連絡先を知らせず、自分の長男の名前だけを伝えて現場を離れた。カン被告は後日、逃走致傷の罪に問われた。
裁判の中で、カン被告は「私の息子とその児童が、一緒に文化センターに通っていたので、息子の名前を知らせれば、児童が私の連絡先を知ることができると思った」と主張し、逃走の意図がなかったと主張した。
しかし、地裁は「被告は当時、携帯電話を持っていて児童の親に連絡することもできたのに」と批判したうえ「児童の年齢や当時の心理状態などを考えると、児童が被告の息子の名前をまともに記憶できなかった可能性もあった」と断じた。実際に、児童が名前を勘違いして、被告をなかなか特定できなかった経緯もふまえ、「少なくとも被告に逃走の未必の故意が認められる」と判断した。
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