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韓国LGエネルギーソリューション、大規模リチウム精鉱確保…「高性能電気自動車500万台分」

KOREA WAVE 2024年7月3日 8時50分

LGエネルギーソリューション本社(c)KOREA WAVE

【KOREA WAVE】韓国の電池大手「LGエネルギーソリューション」はこのほど、豪州リチウム鉱山会社「ライオンタウン」と大規模リチウム精鉱の供給と転換社債投資契約を締結した。

リチウム精鉱はリチウム鉱石を加工して濃縮した高純度原材料で、高容量電気自動車バッテリーに必要な水酸化リチウムの原料になる。核心原料のグローバル供給網のファンダメンタル(基礎体力)を強化する狙いがある。

LGエネルギーソリューションは、早ければ今年末から15年間、計175万トンのリチウム精鉱の追加供給を受ける。これは一度の充電で500km以上走行可能な高性能電気自動車約500万台分のバッテリーを生産できる量だ。全量が米国インフレ抑制法の補助要件を満たしている。

約3450億ウォン規模のライオンタウン転換社債の投資契約も結ばれた。転換社債は投資家(LGエネルギーソリューション)が発行企業の株価水準などを見ながら、株式に転換するか判断できるため、安全な投資方法の一つに挙げられる。

ライオンタウンは豪州証券市場上場会社で、時価総額は約2兆ウォンに上る。約540万トン規模の高品質リチウムが埋蔵しているとされ、資源価値の高いオーストラリア南西部のキャサリンバレー鉱山も保有している。同社は、早ければ今月中にリチウムの生産に入る。

両社は、キャサリンバレー鉱山で生産されるリチウム精鉱を水酸化リチウムに直接加工、生産するための工場の共同投資検討に向けた協定も締結した。

両社は今後も米国のIRA補助金要件を満たす核心鉱物と原材料供給網の構築のために協力する。

LGエネルギーソリューションのキム・ドンミョン社長は「高品質リチウムの大量確保で市場の不確実性に対応でき、核心的な原材料を安定的に調達できるようになった。ライアンタウンのような強力なプレーヤーと協力し、IRAの補助券要件を満たす必須鉱物の安定的な供給を持続的に確保するなど、客に差別化された価値を提供するために努力する」と話した。

ライオンタウンのティム・ゴイダー会長は「ライオンタウンが重要なバッテリー供給網業者に生まれ変わる上で、重要な転換点になるだろう」と語った。

LGエネルギーソリューションは2022年5月にもライオンタウンとリチウム精鉱70万トンの供給契約を締結している。

(c)KOREA WAVE/AFPBB News

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