「ゲームが面白いかどうかを検証するために、論文水準以上のディープラーニング(深層学習)技術が先行した」
韓国のクリエイティブスタジオ「レルゲームズ」のシン・スンヨンCTO(最高技術責任者・開発室長)はAI(人工知能)推理ゲーム「Uncover the Smoking Gun」の開発過程をこのように説明した。AIを活用して作ったゲームが世界的にも珍しく、開発から発売まで何一つ簡単なことがなかったという。
シンCTOは「ゲームが面白いかどうかprototypingを企画することから非常に難しく、これを検証する過程でディープラーニングモデルの開発や研究が同時並行だった」という。
レルゲームズのキム・ミンジョン代表も「市場には参考になる資料がなく、新しく道を突き抜けなければならないという漠然とした気持ちがあった」と吐露した。
先月24日、レルゲームズが披露した「Smoking Gun」にはオープンAIの「GPT-4o」が独自の技術でオーダーメードで適用された。
ゲームの中のロボット容疑者らは、単に利用者の質問に答えるレベルを超え、それぞれ与えられた個性のある言葉遣いで、実際の人とチャットするような没入感を提供する。
ロボット容疑者らは曖昧な供述をしたり、供述を覆すこともある。利用者はロボット容疑者の供述が真実なのか嘘なのかを明らかにしなければならず、鋭い質問で事件の糸口になりうる回答を得る必要がある。
レルゲームズは、GPTから脱し、独自のLLM(巨大言語モデル)を開発して適用する案も検討している。キム代表は「ビッグテックのように雄大なLLMではなく、ゲームにふさわしいLLMを作ってみたらどうかという考えでLLM開発を研究・検討する」と話している。
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