韓国ネット大手「ネイバー」傘下の漫画配信サイト「ネイバーウェブトゥーン」がタイ政府の主催で6月28~30日にバンコクで開催された「スプラッシュ・ザ・ニュークリエイティブ・カルチャーパワー」に参加し、知的財産権ビジネスの成果などを披露した。
今回のイベントは、タイ政府が「クリエイティブカルチャー」として選定した「料理」「デザイン」「映画」「旅行」「美術」「音楽」「ファッション」「ゲーム」「スポーツ」など11業種を育成する目的で開催された。
タイ政府は「ソフトパワー」を未来産業の一つに選定し、多様なソフトパワーに投資し、育成中だ。今回の行事には、タイの首相(国家ソフトパワー戦略委員会委員長)らも出席した。
ネイバーウェブトゥーンは韓国コンテンツ振興院などによる「韓国共同館」にブースを開き、ウェブトゥーンの世界的な成果とタイ内IPビジネス事例を紹介。ウェブトゥーングッズも販売した。
また、人気ウェブトゥーン漫画「女神降臨」「一日だけ君になりたい」のTVドラマやアニメ、グッズといったIP拡張事例も紹介した。
「女神降臨」の場合、主人公であるイム・チュギョンの部屋をコンセプトにした空間で来場者に化粧品体験、テレビドラマ、単行本鑑賞などを楽しんでもらった。また「一日だけ君になりたい」のキャラクターのメデイアの部屋をコンセプトにした体験空間も作られ、来場者は中世の手紙書き体験やオーディオウェブトゥーン体験などを楽しんだ。
さらに「女神降臨」の作者ヤオンイ氏や、「一日だけ君になりたい」の作者サム氏、ネイバーウェブトゥーンが発掘したタイのウェブトゥーンクリエイター5人が、イベント2日目の午後にサイン会を開いた。
さらに、韓国のウェブトゥーン作家が現地作家を対象にノウハウを伝授する「トレーニングキャンプ」も開かれ、約80人のタイ作家が参加。ヤオンイ氏とサム氏がメンターを務め、作画やストーリー、演出などのポイントを伝える一方、タイのクリエイターの原稿をレビューし、改善点をフィードバックした。ネイバーウェブトゥーンは、現地クリエイターの発掘に力を入れている。
(c)KOREA WAVE/AFPBB News