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「親日派の密偵」「親日フレーム」「日本の心」…韓国与野党攻防で飛び交う「レッテル」のボキャブラリー

KOREA WAVE 2024年8月29日 4時0分

【KOREA WAVE】
27日午後、国会で開かれた運営委員会全体会議で答弁中に考え込んでいるチョン・ジンソク大統領秘書室長(c)news1

韓国進歩(革新)系「共に民主党」などの野党は27日、国会運営委員会でチョン・ジンソク(鄭鎮碩)大統領秘書室長(閣僚級)をはじめとする大統領府の参謀を相手に、ユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領の人事を巡り「親日」疑惑を提起するなど攻勢を展開した。

国会運営委員会は同日、全体会議を開き、大統領府に対する質疑に入った。チョン室長はこの日、故ノ・ムヒョン(盧武鉉)元大統領の名誉を毀損した事件での控訴審のため、午後5時を過ぎてから運営委に出席した。

◇「解任すべきだ」

野党はまず、ユン大統領の人事について「親日」だと追及した。

韓国では最近、独立記念館の館長に任命されたキム・ヒョンソク(金亨錫)氏が「植民地支配を美化するニューライト(新保守)系の人物だ」として反発が広がっている。

共に民主党のコ・ミンジョン議員は「国民世論調査を見ても、70%近くが任命撤回を求める回答が出ている。解任する意向はあるか」と圧力をかけた。これに対し、チョン室長は「解任理由に該当しないと考える」と答弁した。

同党のノ・ジョンミョン議員も「キム・ムンス雇用労働相候補者が聴聞会で『日本統治時代、朝鮮人は日本国籍だった』と発言した事実を知っているか」と問い、「大統領に指名撤回を提案する考えはないのか」と追及した。これに対し、チョン室長は「個人的には適切でないと考える」としつつも「雇用労働相に対する任命には、さまざまな背景と大統領の人選の意向があると考える」と答えた。

チョン・ヨンギ議員もまた「親日的で近代化論を主張する閣僚候補者たちは全員、大統領府が任命しているのに、民主党が『親日フレーム』で攻撃していると言えるのか?」と指摘した。これに対し、チョン室長は「親日史観や植民史観に対する判断や評価は、機械的であってはならないと考える」と反論した。

「親日フレーム」とは、進歩派が保守派を攻撃する際、相手を「親日的」とレッテルを貼って批判するための枠組みを指す。

◇「親日派の密偵」

野党はキム・テヒョ(金泰孝)大統領府国家安保室第1次長の「重要なのは日本の心」という発言も問題視した。

キム次長は今月16日、KBSニュースで「過去の問題で日本が顔を背けて必要な発言をしなければ、厳しく追及し、変化を試みなければならない」と述べつつも、「重要なのは日本の心であり、心がない者を責め立てて強制的に謝罪を受けた時、それが果たして真実か、日韓関係に役立つのか、考えてみるべきだ」としたうえ「ユン大統領と岸田文雄首相との信頼関係はかなり強い」とアピールした。

共に民主党のソ・ミファ議員はキム次長に対し、「あなたは親日派の密偵なのか」と問いつつ「公共放送KBSに出演して堂々とこうした発言をするから、密偵と言われるのではないか」と批判した。

野党「チョ・グク革新党」のシン・ジャンシク議員はキム次長に「ニュライトか」と問いかけ、キム次長は「違う」と答えた。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News

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