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韓国・書店街も「ヒップ仏教」ブーム…「超訳 仏陀の言葉」が「若者に人気」の理由

KOREA WAVE 2024年9月1日 14時0分

イエス24提供(c)NEWSIS

【KOREA WAVE】韓国で、「ヒップ」な仏教が書店界にブームを巻き起こしている。

大手オンライン書店「イエス24」によると、仏陀の教えを現代語に翻訳した書籍「超訳 仏陀の言葉」が5月に出版されてから、9週連続で総合ベストセラー20位以内にランクインした。特に7月には、20~30代の販売量が前月比で20.9%増加した。

イエス24は「この世代でサーフィンと瞑想を組み合わせたプログラムや、未婚男女の新たな出会いを提供する『私はお寺へ』など、多様なテンプルステイや仏教博覧会が流行しており、仏教文化への関心が高まっている。複雑な生活の中で心の慰めとなる書籍が若い世代の間で人気を集めている」と分析した。

仏教入門書である「般若心経」もこの世代の間で販売量が前年同期比で8.7%増加している。「空」思想など仏教の核心となる思想を260文字で要約した経典「般若心経」が注目を集めている。

今年6月、AIで制作された「般若心経」のK-POP動画がSNSで話題となり、再生回数が55万回を超えるなど、今年の夏(6月1日~8月20日)には20~30代の「般若心経」関連の購入量が前年同期比で31.9%増加した。

今年の20~30代向け関連書籍のベストセラー1位は、法輪僧侶による「法輪僧侶の般若心経講義」で、前年同期(6月1日~8月20日)比で20~30代の読者購入量が58.6%増加した。「法輪僧侶の般若心経講義筆写ノート」や、中国の仏教学者である裴勇の「般若心経 心の勉強」が2位と3位にランクインしている。

また、ヘルマン・ヘッセの「シッダールタ」は初版から約20年を経て再び人気を集めている。2002年に出版された「シッダールタ」は、仏陀と同じ名前を持つ小説の登場人物シッダールタが、人生の本質を探求する過程を描いた宗教的な成長小説だ。昨年から20~30代の間で販売が急増している。

民音社(ミヌムサ)の版は、2023年に前年対比で20~30代の読者販売量が71.6%増加し、今年も22.8%上昇した。文学トンネ社と文芸出版社の版も今年の販売量がそれぞれ1.4倍と26倍に増加した。

特に、今年の主要出版社が出版した「シッダールタ」の購入者年齢層のうち、20~30代の割合が45.9%に達している。

イエス24は「昨年、仏陀の誕生日を記念したEDM公演が話題となり、仏教文化に関心を持つ若い世代が増加した影響」と分析している。また、僧侶たちのエッセイも20~30代の間で販売が47.1%急増している。特に今年20~30代を魅了した僧侶のエッセイは、法頂僧侶の講演録「真の自分を見つけろ」で、精神を引き締める教えと温かい慰めが20~30代に大きな響きを与え、ベストセラー1位に輝いた。

瞑想関連書籍も注目されている。忙しい日常の中で短時間の集中でストレスを解消できる「瞑想録」「心の解放」「ハーバードの回復力の授業」「気づきについての気づき」などがベストセラーに名を連ねている。瞑想関連書籍は20~30代のベストセラーランキングに入り、前年対比で43.5%販売が増加した。

(c)NEWSIS/KOREA WAVE/AFPBB News

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