【KOREA WAVE】生成型人工知能技術の活用が音楽分野に広がり、広告やエンターテインメントなどさまざまな産業で導入されている。
韓国サムスンSDSの子会社である「Miracom Inc」は8月30日、AI技術を使った音楽広告を公開した。この広告は生成型AI技術「SUNO」を使用して制作されたものだが、あたかもアイドル歌手が歌っているかのように高い完成度を誇り、YouTubeでの再生回数は7万4000回を超え、注目を集めている。
このAI音楽広告は、Miracomのクラウドベースの統合生産管理サービスを宣伝するために作られた。Miracomはスマートファクトリー分野を専門とし、350以上の国内外の企業にスマートファクトリーコンサルティング、MES(生産管理システム)、ERP(企業資源計画)構築、設備および製造物流の自動化、ITインフラ運営サービスを提供している。
Miracomのカン・ソクリプ代表は「会社全体で生成型AIタスクフォースを構成し、AI活用能力を強化している。AI技術を次世代のMESに組み込み、より高度なサービスを顧客に提供する」と語った。
生成型AI技術は、エンターテインメント産業にも進出している。HYBE傘下のAIオーディオ企業「Supertone」が制作したバーチャルガールグループ「SYNDI8」は、2024年6月にデビューアルバムをリリースした。Supertoneは、故人となった歌手の声をAI技術で再現するプロジェクトも手掛けている。
さらに、AI音楽生成技術は、アーティストに新たな収益機会をもたらす可能性がある。AI音楽生成サービス「MixAudio」を提供する「Neutune」は、アーティストが自らの音楽を登録し、収益を得られる「BlockMusic AI」を導入した。アーティストは自分の楽曲を登録し、その要素をAIによってブロック形式に変換し、多様なリミックスを生成できる。
登録したアーティストは、AI生成による音楽での自身の貢献度に応じて、正確に収益を分配される仕組みだ。AI音楽の時代にふさわしい新たな生態系を築くことで、Neutuneはアーティストたちの成長と成功を支援するとしている。
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