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韓国・私設救急車をタクシー代わりに使う芸能人…不適切運用、5年で300件超

KOREA WAVE 2024年9月27日 17時30分

ソウルのある大学病院の圏域応急医療センター=写真は記事の内容とは関係ありません(c)news1

【KOREA WAVE】韓国特有の「私設救急車」が、救急患者の移送以外にも「芸能人タクシー」として使用されたり、医療機器・医薬品の不備で不適切に運用されたりしていることが明らかになった。

保健福祉省の「救急車運用状況および管理実態点検結果」によると、私設救急車を他の用途に使用するなど不適切な運用が摘発され、処分が下された件数は2019~23年の5年間で304件に上った。

韓国で運用されている私設救急車は2019年1004台、2020年1018台、2021年1024台、2022年1131台。不適切な運営による処分率は、2019年10.5%▽2020年4.6%▽2021年7.1%▽2022年6.5%――と推移している。

違反事項を見ると、304件のうち「医療装備および救急医薬品の装備不備」が94件で約31%に達した。これに▽各種書類未提出35件(11.5%)▽移送業員基準違反32件(10.5%)▽その他装備(映像記録装置など)設置及び管理不備29件(9.5%)などが続く。

また、緊急患者移送ではなく、報酬を受けて芸能人らを移送するなど、「救急車用途違反」として処分を受けたケースも2022年2件、2023年1件あり、いずれも業務停止処分が下された。

関係者は「救急医療が重要視される今、救急車の適正運用が不可欠であり、関係当局は厳格に監査すべきだ」と指摘している。

韓国では、事故などで応急処置の必要な場合、現場から病院までの救急搬送は消防当局が担う。だが、いったん病院に到着して処置が始まれば、あとは患者側が自分で移動しなければならない。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News

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