【KOREA WAVE】ソウル市内で、酒に酔って他人のポルシェに乗り込み、暴行を加えて車を奪ったとして特定犯罪加重処罰法違反(逃走致傷)などの罪に問われた50代の男性に対し、ソウル中央地裁はこのほど、懲役2年6カ月の実刑判決を言い渡した。一方で、被害者であるポルシェの所有者も飲酒運転をしていたため、道路交通法違反(飲酒運転)の罪で懲役1年、執行猶予2年の判決を受けた。
事件は昨年8月15日未明に発生した。ソウル市瑞草区のホテル前に停車していたポルシェの助手席に男性が突然乗り込み、所有者の顔を殴った。驚いた所有者が車外に出ると、男性は運転席に移動して車を奪い、そのまま走り去った。その後、男性は信号待ちをしていたタクシーに衝突したが、救護措置を取らずに逃走した。
男性の血中アルコール濃度は0.041%で、約1.9kmにわたって車を運転していた。男性は強盗、逃走致傷、飲酒運転の罪に問われた。
一方、所有者も事件当時、飲酒運転をしていたことが明らかになった。所有者は血中アルコール濃度0.181%の状態で、約93m運転した罪に問われた。
地裁は「男性が酔った状態でポルシェをタクシーと勘違いし、タクシーが乗車拒否をしたと判断して犯行に及んだ可能性がある」として、強盗ではなく暴行・窃盗の罪とした。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News