【KOREA WAVE】元交際相手の女性からディープフェイク技術を悪用され、性犯罪被害を受けたとして、韓国・釜山在住の男性(20代)がこの女性を、オンライン上で違法撮影物と虚偽映像物を流布した疑いで釜山警察庁に告訴した。ディープフェイクに関する性犯罪で、男性が被害を訴える事例は韓国で初めてとみられる。
同警察庁によると、20代女性はポルノ動画に男性の顔を合成した偽の映像をSNSに投稿し、違法に拡散させた疑いが持たれている。男性によると、女性とは11カ月の交際後、2023年4月に別れた。その後、女性から復縁を迫られ、男性の裸の写真をSNSで拡散すると脅されたという。その後、同年9月に、女性は男性の顔を使った合成写真をSNSのプロフィール画像に使用し、拡散させていたという。
警察は男性が提供した証拠資料をもとに捜査を進めている。釜山警察庁は現在、20件以上のディープフェイク関連の性犯罪事件を捜査中という。
ディープフェイク犯罪は有名人をターゲットにしたものが多かった。近年、10代の間で「遊び」のように広がり、友人や知人など一般人への被害も増加している。
韓国女性人権振興院のデジタル性犯罪被害者支援センターによると、2023年に同センターを訪れたデジタル性犯罪被害者は8983人に達し、前年比12%増加した。
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