韓国IT大手「カカオ」傘下で電子商取引事業を手がける「カカオスタイル」が運営するスタイルコマースプラットフォーム「ジグザグ」は、作家ハン・ガン(韓江)さんのノーベル文学賞受賞が発表された10日から14日までの読書関連検索量を調査した。その結果「ブックカバー」の検索量が前年同期間比で28倍に増えていたという。
ブックカバーは、自分の好みに合わせて本を飾ったり、表紙を隠したりできるため、若者を中心に人気がある。ジグザグでは、布や皮などの素材で作られたブックカバーを扱っている。
同じ期間にしおりの検索量も急増した。自分のスタイルで本をカスタマイズする「読書カスタマイズ」のトレンドが現れているのだ。バッグにキーチェーンをつけるように、本にはしおりを活用して個性を表現する10〜30代の女性が増加し、金属や木製、結び目のデザインなど、さまざまな種類のしおりが販売されている。
さらに、読書をより快適に楽しむための「読書台」の検索量も同じ期間に628%増加した。角度や高さを調整できる透明読書台「ノルイット読書台」は1〜14日に取引額が前月同期間比で84%増加した。この商品に対する高評価のレビューが続いており、10月末には取引額がさらに増加する見込みだ。
読書を「トレンディな」文化として楽しむ「テキストヒップ」の流行で、日記やメモに対する関心も高まった。「ダイアリー」の検索量は160%増加し「手帳」「日記帳」「ボールペン」の検索量もそれぞれ263%、181%、239%増加した。
ジグザグは、ライフスタイル専門館「ジグザグライフ」を通じて、さまざまな文房具や趣味用品を提供している。ハン・ガンさんの影響で10日から14日の5日間で読書用品を含む文房具カテゴリーの取引額は前年同期間比で74%増加した。
ジグザグライフには「アイコニックデザイン」などのデザイン文房具ブランドが参加しており、ダイアリーや手帳などをリーズナブルな価格で販売している。
カカオスタイルの関係者は「最近の『テキストヒップ』と『ハン・ガンシンドローム』が結びつき、ファッションプラットフォームでも読書用品への関心が急増している。ジグザグは、多様な好みに応じた商品を提供するプラットフォームとして、読書を楽しむ女性客が自分のスタイルを反映できるよう、ジグザグライフを通じてさまざまな商品を提供していく」と語った。
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