【KOREA WAVE】韓国で最近、人気の限定版スニーカーを買ってすぐに転売する「リセール(再販売)テック」が注目を集め、商品を確保せずに転売契約を成立させる「空売り」まで登場している。
ある転売者は未入手のスニーカーを120万ウォン(約13万2000円)で売却し、後に市価が下がったタイミングで50万ウォンで購入して発送、70万ウォンの利益を得たという。この転売者は「価格変動の激しい市場で売却契約を利用するのも資産運用の一環だ」と語る。
リセール市場は成長が著しく、2008年に4兆ウォン(約4400億円)規模だった韓国の中古取引市場が2025年には43兆ウォン(4兆7300億円)に拡大すると見られている。
そんな中で「空売り」を活用する転売者も増加。特に人気の新作スニーカーは高値がつく発売直後に売却し、その後下落した市価で再購入することで利益を得る手法が主流だ。
こうした取引については「市場原理にかなった取引で、問題はない」という主張もあれば、「限定品を求める消費者に損害を与えている」との批判もある。
リセールテックによる消費者の損失を防ぐため、中古取引プラットフォーム「クリーム」は取引成立後2日以内に発送手続きをしない場合、取引金額の10%の罰金を課す措置を導入した。
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