【KOREA WAVE】中国のゲーム開発企業「Paper Games」は2020年、「韓服は中国の伝統衣装」という中国ネットユーザーの主張に同調して着せ替えゲーム「Shining Nikki」に韓服を使い、韓国の利用者から猛反発を受けた。その「Paper Games」が4年を経て、問題の「Shining Nikki」の後続作として、新作「Infinity Nikki」を韓国市場に投入した。
Paper Gamesは2020年10月、Shining Nikkiの韓国サーバーを開設し、イベントとして韓服アイテムを提供した。しかし、中国のユーザーらが「韓服は中国の明朝の衣装」「朝鮮族の民族衣装であり、中国の伝統服だ」などと主張し始め、論争を引き起こした。Paper Gamesはこれを受け、「中国を侮辱すれば、韓国ユーザーをチャット禁止・アカウント停止させる。今後、中国の伝統と国家の尊厳を守る」と宣言し、2カ月後には韓国サービスを終了した。これが「サービス逃亡」などと、韓国ユーザーからの反発を招いた。
昨年になって、Paper Gamesは韓国法人「Infold Games」を設立し、女性向けゲーム「Love and Deepspace」を展開した。さらに3カ月前から、今回の新作「Infinity Nikki」の国内リリース手続きを始め、ベータテストに向けて「12歳利用可」との年齢区分が設けられた。
Infold Games関係者によると、Infinity Nikkiは衣装を含む着せ替えゲームであり、韓服論争を踏まえたうえで衣装デザインには特に慎重を期しているという。一方で、同社は「本作のリリースに関する問題については、中国本社の意向を確認している」と述べた。
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