【KOREA WAVE】ミンジのように、SNS依存(中毒)をSNSで克服するケースもあるように、今やSNSは青少年の日常に深く浸透している。青少年自身もSNSの過剰な利用が有害であることを理解しており、中毒にはなりたくないと強く願っている。しかし、SNS利用制限に対しては否定的な反応を示す。
なぜだろうか?
その答えを探るため、取材チームは2カ月かけて、ソウル・京畿道内の小・高校3校を訪れ、75人の学生に1時間以上、インタビューした。
2007年にAppleがiPhoneを発売した年に生まれた高校2年生以下は、いわゆる「スマートフォンネイティブ」「SNS世代」だ。現在の小学4年生は、入学と同時に始まった新型コロナ禍の影響で、3年間オンライン・非対面で初めて社会生活を経験した。通常、小学3年生のころにスマートフォンを持ち始める。登録年齢制限により、小学生はカカオトークやYouTube、中高生はインスタグラムを利用している。
1日の大半を過ごす学校では、基本的にスマートフォンの使用が禁止されている。与党「国民の力」のチョ・ジョンフン議員室が教育省から入手した「学生の携帯電話使用制限現況」によると、全国の小学校1万1718校のうち、校内での所持が認められない学校は23%(2700校)。校内所持のみ可能で、授業中や校内での使用が禁止されている学校は41.7%(4877校)だ。小学校の6割、中学校の82.8%、高校の45%で事実上スマートフォンの使用が制限されている。
「遊ぶ時間がないと遊べないし、友達も塾のスケジュールがバラバラで会う時間を合わせるのが難しいんです」
そのため、SNSはもっぱら「放課後」に利用される。具体的には「塾の移動時間」や「就寝前」だと口を揃える。そしてSNS利用の制限について、「余暇の50%がなくなる」「趣味や学業に役立つ動画も多いから、子どもに不適切なコンテンツだけを遮断してほしい」といった否定的な反応が目立った。ある教師は「塾のスケジュールのせいで遊ぶ時間がなく、友達と時間を合わせるのも難しいため、SNSを遊びのように使っているようだ」と話した。
青少年にとってSNSは学校と塾という枠組みの中での「唯一の遊び場」だ。保護者の中には過度に遊びに夢中になるのを懸念して、スクリーンタイムやファミリーリンクなどのアプリで子どものスマートフォン利用時間を制限している。韓国内外で青少年のSNS禁止法が議論される理由でもある。しかし、スマートフォンネイティブ世代にとって、このような方法がどれほど効果的かは議論の余地がある。
実際、多くの小学生は親に制限されたスマートフォンの画面を「突破したことがある」と話していた。各学校でのインタビューで最も話題になったテーマでもあった。学生たちは制限解除を「突破」と表現した。そうした経験がなくても、インターネット検索や友達との協力を通じて、さまざまな迂回方法や突破方法を簡単に知ることができるという。すでに知っている子どもも多く、単にそうしないだけなのだ。
(つづく)
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