【KOREA WAVE】韓国の大手化粧品・生活用品チェーン「CJオリーブヤング」は、ソウル地下鉄2号線「聖水(ソンス)駅」における「駅名表記権」を、ソウル交通公社に返還する申請書を提出すると明らかにした。少なくとも1億ウォン(約1100万円)の違約金を支払うことが明らかになった。
オリーブヤングはソウル交通公社が実施した「駅名表記販売事業」の入札に参加し、10億ウォン(約1億1000万円)で表記権を落札していた。この契約により、3年間、「聖水(CJオリーブヤング)駅」と駅名を掲示する予定だった。しかし、契約後、最高額が落札という方式▽公共の施設である地下鉄の駅名を民間企業が資金を出して活用するという方式――に対し、公正性・公共性の観点から批判が相次ぎ、オリーブヤングはこの負担から返還を決断したと推測されている。
契約解除に伴い、オリーブヤングは契約金10億ウォンの10%に相当する1億ウォンの保証金と、さらに契約解除が有効となるまでの3カ月分の賃料を日割り計算で追加で支払う義務を負う。このため、最終的な違約金は1億ウォンを超える見込みだ。
聖水駅周辺は「ファッション・ビューティーの聖地」として知られており、オリーブヤングはこの地域を重要な拠点と位置づけている。同社は聖水駅近くに最大規模の店舗「オリーブヤングN聖水」を今月22日にオープンする予定だ。また、聖水駅とトゥクソム駅周辺に5店舗を展開しており、地域活性化に積極的に関与している。
駅名表記販売事業は、都市の活性化や企業のブランド価値向上を目的として実施されてきた。今回は公共性を巡る議論が契約解除の背景にあるとみられる。
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