【KOREA WAVE】韓国のアスレジャー(アスレティックとレジャーを組み合わせた造語)業界を牽引する「アンダール」と「ゼクシィミックス」が、国内外で成長を続けている。今年第3四半期、両ブランドはそれぞれ創業以来最高の業績を記録し、アスレジャー市場における地位をさらに強固なものにした。
アンダールは第3四半期に売上高725億ウォン(約80億円)、営業利益122億ウォン(約13億円)を計上。前年同期比で売上高が48%、営業利益が170%増加した。一方、ジェクシーミックスは売上高656億ウォン(約72億円)、営業利益45億ウォン(約4.9億円)を達成し、それぞれ18%、66%の成長を見せた。
成長の背景には、健康志向の高まりとともにランニングやゴルフといったレジャー活動が活発化し、アスレジャー商品への需要が増えたことがある。アンダールはランニング市場でのプレゼンスを高めるため、マラソンイベントやランニングクルーとのコラボレーションを展開。また、ゼクシィミックスは水着やランニングウェアといったシーズンレス商品を強化し、特に水着カテゴリーで前年同期比152%以上の売り上げ成長を達成した。
両ブランドは国内市場の安定成長を基盤に、グローバル市場進出にも注力している。アンダールは日本やシンガポール市場に続き、10月にオーストラリア市場へ進出。同国での物流基盤を構築し、2024年第1四半期にはシドニーの商業施設「ウェストフィールドモール」に旗艦店をオープンする予定だ。一方、ゼクシィミックスは日本や中国に20の店舗を展開し、アジア市場でのプレゼンスをさらに拡大する計画だ。
アンダールのコン・ソンア代表は「国内市場での安定した成長とともに、高所得国を中心とした海外進出を具体的に計画している。K-アスレジャーを代表するブランドとして、世界市場での競争力を証明したい」と意欲を示した。
ゼクシィミックスも同様に、海外市場でのさらなる成長を目指しており、積極的なマーケティングやプロモーションを展開している。特にアジア市場での地位を固め、今後の実績向上を見据えた戦略を進めている。
両ブランドの成功は、単なるスポーツウェアを超えたライフスタイルの提供を目指す「K-アスレジャー」産業が国内外で持続可能な成長を遂げる可能性を示している。
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