Infoseek 楽天

AIで「ピッタリな服」を提案…韓国ファッションプラットフォーム、個別化サービス強化で急成長

KOREA WAVE 2024年11月23日 11時0分

zigzag提供(c)news1

【KOREA WAVE】韓国のオンラインファッションプラットフォームが、人工知能を活用した個別化サービスを強化し、顧客のショッピング体験を革新している。これにより、実際の購入率が向上し、取引額も着実に増加している。

Wコンセプトでは、今年4月にアプリのメイン画面に個別化サービスを導入した。顧客の検索履歴、クリック履歴、購入履歴をもとに購入の可能性が高い商品やブランドを提案している。この取り組みにより、AI推薦エリアの売り上げは、導入前の今年4月と比較して10月時点で18%増加した。また、最適なサイズを推奨する「サイズタブ」も導入し、詳細なサイズガイドや評価情報を提供している。

カカオスタイルが運営する「zigzag」と「posty」も同様に個別化推薦サービスを展開している。zigzagでは、2017年からビッグデータを活用した個別化推薦を開始。現在はAI技術を用い、利用者の行動データをもとに最適な商品を推薦する仕組みを採用している。今年8月には、アプリを個別化中心の構造に改編し、商品推薦だけでなく、プロモーションやバナーも利用者ごとに異なる内容を表示する仕組みを整備した。

zigzagはこの個別化サービスにより、取引額を大幅に増加させた。2016年に2000億ウォン(約220億円)だった取引額は、2017年に3500億ウォン、2018年には5000億ウォン、2021年には女性向けファッションプラットフォームで初めて年間取引額1兆ウォン(約1100億円)を突破。今年上半期だけで取引額が1兆ウォンに迫っている。

また、40~50代向けファッションプラットフォーム「posty」も、ユーザー体験を改善しAIモデルを高度化することで、顧客が好みの商品を簡単に探せるようにしている。クリックした商品と類似するスタイルの商品をリアルタイムで推薦する機能を追加し、訪問者の半数がAIの推薦商品をクリックしているという。

カカオスタイルの関係者は「個別化サービスの導入が会社の成長に直結している」と述べており、AIを活用した個別化サービスがファッション業界における競争力向上の鍵となっている。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News

この記事の関連ニュース