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韓国・30代未婚率、全国平均51.3%…最も高いソウルは62.8%

KOREA WAVE 2024年11月23日 14時0分

光州の国立アジア文化殿堂で開かれた子ども・家族文化祝祭「ハウファン9」(c)NEWSIS

【KOREA WAVE】韓国の30代未婚率は全国平均で51.3%となり、30代の半数以上が結婚していない現状が、韓国統計庁が発表した「2023年人口住宅総調査」で浮き彫りとなった。都市ごとに見ると、未婚率が最も高いのはソウル市で62.8%、最も低いのは世宗市で34.4%と、地域間で約2倍の差があることがわかった。

性別で見ると、ソウル市では30代男性の未婚率が68.3%、女性は57.2%と、男性が女性を11.1ポイント上回っている。一方、世宗市では30代男性の未婚率が42.2%、女性が26.9%と、ソウルに比べて低い数値を示している。

未婚率が低い世宗市は、政府や公的機関が集中しており、安定した質の高い雇用機会が多いことが影響しているとみられる。また、世宗市の既婚率は他の地域よりも高く、30代では63.7%、40代では84.6%と全国トップを記録している。

未婚率が高い首都圏、特にソウルでは高い住宅価格や安定した雇用不足、出産や育児に伴う負担が結婚を阻む要因となっている。一方、世宗市のような地方都市では比較的結婚や家庭生活が成立しやすい環境が整っているといえる。

最近では結婚や出産に関する統計にやや明るい兆しも見られる。2022年8月以降、結婚件数が増加しており、今年4月から8月までの間に前年同月比で20%以上の伸びを記録した。また、これに伴う出産件数の増加も確認されており、2023年第2四半期の出生数は前年同期比で1.2%増加した。

ただし、政府は現在の増加傾向を「一時的な反発」と見ており、合計特殊出生率の本格的な上昇には時間がかかるとの見解を示している。結婚・出産に対する意識調査では、未婚の回答者の65.4%が「結婚を計画している」または「いつか結婚したい」と答えており、これも3月の調査時点より4.4ポイント上昇している。

(c)NEWSIS/KOREA WAVE/AFPBB News

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