【KOREA WAVE】韓国の高速道路で、自動運転車両を活用した長距離の高速貨物輸送が始まる。2025年に慶州(キョンジュ)で開催されるアジア太平洋経済協力会議首脳会議では、参加国の代表や観光客を輸送する自動運転シャトルが導入される予定だ。自動運転技術を日常生活で体感できるサービスが拡大しそうだ。
韓国の国土交通省は2日、自動運転車試験運行地域委員会での審議を経て、新たに9カ所を自動運転車試験運行地域として指定したと発表した。
今回の試験運行地域として新たに指定されたのは、主要高速道路のほか▽水原(スウォン)光教(クァンギョ)▽京畿道(キョンギド)華城(ファソン)と龍仁(ヨンイン)、東白(トンベク)▽忠南(チュンナム)天安(チョナン)▽ソウル市銅雀区(ドンジャクク)――の6地域。また、既に指定されている慶州、ソウル中央バス専用車線、忠清(チュンチョン)圏広域交通網の運行区間も拡大されることとなった。
国土交通省は2024年初頭から、この地域で自動運転貨物輸送を可能にするため、有償貨物輸送の特例許可を準備している。
一方、2025年に慶州の普門(ポムン)観光団地で開催されるAPEC首脳会議では、主要会議場と宿泊施設を結ぶ自動運転シャトルが運行される。韓国の先進的な自動運転技術を世界の主要国に披露する機会となる。
試験運行地域委員会の共同委員長でもあるパク・サンウ(朴庠禹)国土交通相は「自動運転技術は国民の利便性を向上させる未来の重要な新技術だ。高速道路での自動運転貨物輸送のように、業界による挑戦的な技術実証がより活発に実施されるよう、現行制度が実質的な規制として作用していないかを継続的に確認し、引き続き支援していく」と述べた。
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