【KOREA WAVE】韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領が非常戒厳令を宣言した3日夜、国会本庁の建物に投入された武装戒厳軍兵士が「市民に頭を下げて撤収する姿」の写真が話題になった。一方で、この兵士は実は謝罪をしているのではなく、「撮影を止めてほしい」と求めているのではないか、という疑問の声がSNS上で持ち上がっている。
この写真をフェイスブックに投稿したのは、韓国のネットメディア「REPOACT」代表で、進歩系「ハンギョレ新聞」出身のホ・ジェヒョン氏。4日に投稿した際、ホ・ジェヒョン氏は「今日、抗議のため国会前に集まった市民に腰を曲げて『申し訳ありません』と言葉をかけ、去っていった一人の戒厳軍兵士がいた」「追いかける私に1回、2回、3回と繰り返し、頭を下げて『申し訳ありません』と話すその短い瞬間、彼の誠意を感じた。『私たちは民主主義の同じ側』と話すようなその誠意を」と表現した。
一方、ホ・ジェヒョン氏がユーチューブにアップした映像をみると、どこかに向かう戒厳軍兵士の集団を背後から撮影しながら、ホ・ジェヒョン氏が「戻ってください」と呼び掛けている。ホ・ジェヒョン氏が「みなさんの肩に記された太極旗(韓国国旗)……」と口にした時、兵士の1人が振り返り、ホ・ジェヒョン氏の行く手を遮るように「すみません」「すみません」と頭を下げて同氏を集団から引き離し、再び集団に戻っていく姿が映し出されている。
この映像をみたネットユーザーらは「“撮影しないでほしい”というニュアンスのようだ。これのどこが“国会進入に対する謝罪”というのか」「“撮るな”というふうにしか見えない」などと疑問を呈した。
(c)KOREA WAVE/AFPBB News