【KOREA WAVE】韓国で最近、自営業者が20代のアルバイトを雇った際の苦労を吐露し、共感を得た事例があった一方で、これとは正反対の意見を投稿した別の自営業者の文章も注目を集めている。
オンラインコミュニティ「痛いから社長だ」にこのほど、「私は20代のアルバイトだけを雇う――不当に扱われる20代のための弁明」というタイトルの投稿が掲載された。
この投稿者はカフェとコインカラオケを運営していると明かし、アルバイト15人中、30代の1人を除き、全員が20代前半だと述べた。特に2004~05年生まれの若者が多いという。
投稿者によると、最近ニュースで話題になった「20代アルバイトへの苦労」を訴えた別の自営業者のエピソードを見て、自身も似たような経験をしてきたと共感しつつも、現在は状況が大きく改善しているという。
アルバイトが個人的な理由(卒業や引っ越しなど)で辞めることはあるが、それ以外はほとんどなくなったそうだ。
投稿者は、2年前に開業した当初と現在では、アルバイトの運営方針を変えたと説明したうえ、その経験をもとに、いくつかの助言を述べた。
まず1つ目は、「アルバイト経験がない高校3年生や大学1年生を雇うこと」だと述べている。一般に、他店での経験があるアルバイトが好まれるが、経験者は最初の適応がスムーズである一方、雇用主の業務スタイルと異なる場合、摩擦が生じやすいという。未経験者については「白紙に絵を描くように教育すれば、優秀な人材に育つ可能性が高い」と語った。
次に「性善説」を取り上げた。基本的に人間は本来的に善であるため、それを引き出すのが雇用主の役割だと指摘した。「最近の若者は読解力が低い、自分勝手だと言われるが、それが事実であっても受け入れ、効果的に対応すれば良い。理解力が低いなら繰り返し説明すればいい。これは人生経験がある自分がカバーすべき部分だ」と述べた。
さらに若者に絡んで「責任感が薄く、権利ばかり主張する」「労働法については熟知している」という批判もあるが、それは20代が悪意を持っているからではなく、人間の本質であるだけだと指摘。「性善説の視点で若者を見ると、判断が変わる。善良な心がより発揮されるよう、管理者としての能力を高めることが重要だ」と強調した。
最後の助言として、投稿者は「適切な報酬」を挙げた。「自営業者にとってアルバイトに追加報酬を支払うのは容易ではないが、これが非常に効果的だ」と述べ、「お金ではなく、認められることが重要である。そうすることで休日でも助けに来てくれるアルバイトがいる」と具体例を示した。
同じオンラインコミュニティに先月、「20代アルバイトには何度も裏切られた」とし、「能力も実力もないのに権利ばかり主張する世代だ。どんなに人手が足りなくても20代は絶対に雇うべきではない」と批判する別の自営業者の投稿が掲載され、共感を集めていた。
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