【KOREA WAVE】韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領の弾劾訴追案の採決時間が迫る中、ソウル汝矣島の国会議事堂前では7日午後、弾劾を求める声がさらに高まっている。
採決1時間40分前の午後3時20分時点で、集会の参加人数は少なくとも2万1000人(警察推計)と見積もられている。
全国民主労働組合総連盟(民主労総)と韓国労働組合総連盟(韓労総)などの市民社会団体や労働界は、7日午後3時から全国民ろうそくデモを開催し、ユン大統領の退陣を要求した。
市民らは集会の開始前後に国会前に集まり始めた。汝矣島公園近くですでに集会を開いていた大学生らも、ろうそく集会に参加するため国会へと行進した。
国会の正門と2号門前に集まった市民たちは地面に座り込み、「弾劾」「内乱首魁 ユン・ソンニョルを逮捕せよ」「退陣広場を開こう」などのスローガンが書かれた紙のプラカードを掲げ、「逮捕せよ! 弾劾せよ!」という掛け声を上げた。
わずか数分で急増した人波により、国会前は歩道を確保するのが難しい状況となった。国会2号門前にいた警察官の1人は「人が多く危険だ」として、市民たちに一方向への移動を促した。
この日の集会に参加する市民の影響で、地下鉄9号線国会議事堂駅の各出入り口も人で埋まり、足の踏み場もない状態となった。このため、駅構内に投入された警察が群衆事故を防ぐため、一部の出口の通行を制限する措置を取った。
警察はこの日、汝矣島をはじめとするソウル全域に警察135個中隊、総勢1万2000人余りを動員して集会を管理している。ソウル市内の8つの機動団がすべて投入された形で、さらにソウル31の警察署から臨時編成された部隊も動員されたことが確認されている。弾劾訴追案の採決を控え、警察はデモ隊の安全確保に万全を期す方針だ。
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