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韓国「戒厳」抗議デモで注目を集めた「全国・家で寝てたい連合」「韓流アイドル応援棒連帯」の主張とは

KOREA WAVE 2024年12月9日 13時0分

7日、ソウル汝矣島のデモで掲げられた「全国・家で寝てたい連合」の旗(左)とゲームをする参加者(c)news1

【KOREA WAVE】韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領の退陣を求める大規模な抗議デモで、市民らが掲げたユーモアあふれる旗が注目を集めている。市民の創意工夫が光るこの旗は、韓国のネットユーザーたちを笑顔にしている。

SNSに7日、ユン大統領の弾劾訴追案が審議されたソウル汝矣島や市内各地で撮影された「奇抜な協会や団体の旗」の写真が多数投稿された。

その中でも「全国・家で寝てたい連合」の旗には「ただ家で寝かせてくれ。我々を家から出して立たせるのか」というメッセージが書かれていた。また「応援棒(韓流アイドルを応援する道具)連帯」の旗は「オタクには推し事(趣味)だけに集中する自由を」と訴え、さらには「部屋の片隅ゲームマニア連合」に所属するという参加者は「不安で、家でゲームもできない」と書かれた紙を背中に貼り、路上でノートパソコンを使ってゲームをするパフォーマンスを展開した。

その他にも「お金がなく病気の芸術家連合」「犬の足の匂い研究会」「全国後回し連合、しかしこれ以上後回しにできない」「我が国は通常営業中」といった旗が掲げられ、見物人の笑いを誘った。

ネットユーザーたちはこれらの旗に対し、「やっぱり韓国はユーモアの民族だ」「寒い中デモに参加して笑いを届けてくれるなんて最高だ」などの反応を寄せている。

こうしたユーモアあふれる旗が登場するようになったのは、2016年のパク・クネ(朴槿恵)大統領(当時)退陣を求める抗議デモがきっかけだ。当時、パク大統領の絡んだ事件に対する怒りが国民全体に広がり、政治に関心の薄かった市民や、特定の政治的志向を持たない人々も集会に参加するようになった。その結果、個性豊かな旗が続々と現れた。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News

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