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アシアナ航空、明日から大韓航空の子会社に…人員再配置と統合作業が加速

KOREA WAVE 2024年12月11日 11時30分

11月29日、仁川国際空港でアシアナ航空機が大韓航空機の上空を飛行する様子(c)news1

【KOREA WAVE】大韓航空とアシアナ航空の統合手続きが最終段階に入り、アシアナ航空が正式に大韓航空の子会社となる。これに伴い、アシアナ航空の貨物事業部門の売却や人員再配置が本格化する見通しだ。

大韓航空は12月11日、アシアナ航空の株式63.9%を取得する取引を完了し、12日にはアシアナ航空を正式に子会社として編入することで、結合手続きを締めくくる。

大韓航空は、海外14カ国の競争当局による審査をすべて終えた後、当初予定していた20日よりも早く取引を完了した。先月、欧州連合執行委員会が統合を承認し、米司法省も独占禁止訴訟を提起しなかったため、長きにわたる審査が終了した形だ。

両社の統合航空会社が正式に出発するにはまだ時間が必要だが、実質的な手続きは11日で完了する見込みだ。今後2年間、大韓航空はアシアナ航空との統合を進めるほか、両社が保有するLCC子会社であるジンエアー、エアプサン、エアソウルの統合作業を進める。

さらに、アシアナ航空の貨物事業部門の売却も加速する。これは、ECを含む競争当局が貨物部門の競争制限を緩和するために求めた条件だ。貨物事業部門はエアインチョンに売却される予定で、来年1月には売却契約が締結され、同7月1日には統合エアインチョンとして運航を開始することを目指している。

現在、アシアナ航空はエアインチョンに引き継ぐ予定の約800人の従業員を選定している。この人員には単に貨物事業部門の従業員だけでなく、航空会社を運営するための各部門の人材が含まれている。しかし、アシアナ航空側は「最終的には確定していない」との立場を示している。

統合エアインチョンの発足に向けて、社名変更などの統合準備も進められている。エアインチョンは「単なる組織の結合を超え、人材や文化の融合を通じてグローバルな航空物流企業として飛躍する重要な契機」と位置付けている。

エアインチョンでの人材移行が完了すれば、大韓航空とアシアナ航空の人員再配置がさらに加速すると予想される。大韓航空はまず、アシアナ航空およびそのLCC子会社の経営陣に大韓航空の人材を配置する計画だ。

今年第3四半期の報告書によれば、大韓航空の従業員数は1万8257人、アシアナ航空は7853人。子会社のジンエアーとエアプサンはそれぞれ2246人、1398人を抱えている。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News

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